「ミュージカル バイオハザード ~ヴォイス・オブ・ガイア~」
2016年10月3日13:30開演 @赤坂ACTシアター
出演者・スタッフ
【脚本・演出】G2
【作曲・音楽監督】和田俊輔
【出演者】
リサ・マーチン:柚希礼音
ダン・ギブソン:渡辺大輔
ロブロ:平間壮一
ロベルト・レコ:海宝直人
ベルナルド・チャベス:横田栄司
ジルマ・チャベス:與名本睦
マルコ:KYOHEI
ゼルグ:有川マコト
ジョー・ナッグス:壤晴彦
モーリス・グリーン:吉野圭吾
他:YOSHIE、中井智彦、Raychell、水希友香

子役、この前のキンキーブーツでヤングローラ役の子だ。
感想 *ネタバレあり
今日までで4公演が終了。
観た人の感想をネットで見ていたら設定と展開が微妙っぽいことが書かれていたので、ストーリーはあまり期待せずに行きました。
ところが「所詮原作はゾンビゲームだし…」とか軽く見てたら、人間愛溢れるヒューマンドラマで泣かされてしまいました。
確かにゲームのバイオハザードを知ってる人は、全く別物と思った方がいいかもしれません。
個人的には、脚本も演出もめちゃくちゃよかったと思います。
最初から最後までゾンビウイルスと戦う世界観にどっぷり浸かれます。
久しぶりにストーリー自体で泣けるミュージカルに出会った気がする。
ということで、個人的な涙腺崩壊シーンについて書いていきたいと思います。
<涙腺崩壊シーン>
その①(涙腺崩壊度★☆☆)
食糧を求めて外から帰ってきたマルコは実はゾンビに噛まれウイルスに感染していた。
ゾンビ化してしまったマルコが射殺されてしまうシーン。
ストーリーの冒頭でマルコに関するエピソードがほとんどないにも関わらず、仲間を殺さなければならない心情に耐え切れずポロリ。
その②(涙腺崩壊度★★★)
ジルマがウイルスに感染しゾンビ症状が出始めてしまったとき、父であるベルナルド・チャベスが最愛の息子を自らの手で殺そうとするが、ためらう。
見兼ねたモーリスが銃を構えるが、気を持ち直したチャベスはジルマとピストルの間に自分の頭を並べ、親子心中を図るシーン。
これが一番効きました。もう涙が止まらなかったです。
息子を殺したら生きていけない父親…自分の人生をも終えようとする決意がつらすぎました。
その③(涙腺崩壊度★★☆)
物語も終盤にきてついにロブロも感染するが、どうすることもできない。
ゾンビになる前にリサがロブロを射殺するシーン。
このあとリサがこんな世界にしたウイルスにキレます。
まさかロブロが死んでしまうとは…大ショックでした。
つまりは、生き抜くためには感染した仲間を殺さなければならないっていう状況に弱かったです。
それもこれも役者さんのお芝居が本当に上手すぎるせいなんだなぁと実感。
悲しみ、憎しみ、愛情…痛いほど伝わってきて涙流しっぱなしの状態でした。
好きなシーンは、この物語の要、クジラの血液を採るシーン。
小さな人間がなんの装備もなく一人で採れるの?というツッコミはありましたが…そこはあまり考えずに、紗幕に映しだされたクジラとリサの歌声にうっとり。
1幕でロブロが「A型ですから!」っていうコミカルなシーンでのセリフ(アドリブ?)があったのですが、これは2幕で重要な意味を持っていたんだと気付きました。
クジラの血液型はほとんどがB型。
だからロブロがゾンビに噛まれたとき、A型のロブロにはゾンビウイルスの耐性を持つクジラの血液の注射を打つことができなかったのですね。
たぶん、公演最初の方はこのセリフはなかったのかな?
「なぜロブロにクジラ注射をしないのか?リサはロブロに冷たい」という声があり、補填するため付け加えられたセリフがいくつかあるそうです。
これをアフタートークで柚希さんが説明されていました。
こういうところがきっと設定が微妙と言われていたんだと思うんだけど、公演していく途中でもっと改良されていくんでしょうね。
キャストは実力派勢揃いなので、安定の歌唱力と抜群の演技力。
不安になる要素が全くなかったです。
しかも男性陣、いい声すぎる。
・柚希礼音さん
宝塚時代の柚希さんを見たことはないのですが、何をしても完璧な役者さんということはしっかり伝わりました。
スラっとした長身でアクションの身のこなしがキレイ。
演出家の小池修一郎先生に「(退団後)アクションをやりなさい」って言われたらしんですけど、その通りなんだと思います。
一方、サバサバしたかっこいい女性なのに、ダンとのデュエット(バレエのような踊り)のときはしなやかな体つきで女性らしくって見惚れていました。
・YOSHIEさん
様々なダンス大会で優勝しているYOSHIEさんのゾンビダンスは見もの。
怖いだけじゃない。人間の感情が失われたはずのゾンビの悲しさとも何とも言えない感情が表現されたダンスでした。
関係ないけど「王家の紋章」の亡霊ミタムン(愛加あゆさん)を思い出す。共演希望。
今日の公演は柚希さんのアフタートークがありました。
柚希さんはカテコで渡辺さんにお姫様だっこされドキマギされてましたが、トークタイムになっても動揺を隠せず。
トークショーのときはいつも客席と写真を撮るそうなのですが、携帯を忘れたと舞台袖に消えてく自由でお茶目な柚希さん。
司会の方も困惑。笑
柚希さんが客席に話しかけていてわかったのですが、客席3列目あたりに現役タカラジェンヌの真風涼帆さんと愛月ひかるさんが観劇されていたようです。
写真に写ってはいけないので、頭を屈めていらっしゃいました。
「撮るときはバイオハザードポーズ(手で拳銃を作るポーズ)で」と指示があったのですが、現役生の方もやる気満々でポーズを作っていたみたいで、「だからやらなくていいから!」と柚希さんがつっこんでました。
今日は柚希さんのアフタートークショーもあったため、元宝塚男役トップスター柚希礼音ファンの方がたくさんいらっしゃったと思われます。
そのせいか、客層はミュージカル好きというより宝塚ファンが多いように見えました。
退団後初のミュージカルってことで話題になってたけど、主演が柚希さんじゃなかったらどうなってたのかな?
もっと話題性あってもいいミュージカルだと思うんだけどなぁ。
でもリサは柚希さんがハマリ役すぎて、柚希さんのためのミュージカルって感じでした。
すでにDVD化(発売予定日:12/22)が決定しています。
購入するかどうかは観てから決めようと思っていましたが、観終わった後には買うことをを心に決めていました。
