「Love, サイモン 17歳の告白」を観ました。
主人公である高校生のサイモンは自身がゲイであることを家族や友人にも打ち明けずに高校生活を送っていましたが、ある日学校のネット掲示板に”ブルー”と名乗る人物が同性愛者である悩みを投稿しているのを見つけ、サイモンはブルーにメールを送り、そこからやり取りが始まり2人は親密になっていきます。
そのメールではお互いハンドルネームを使っているわけですが、サイモンが最初にメールを送るとき、エッフェル塔をバックに撮った家族写真を見て、”ジャック”と名乗りました。
このシーンに何の意味があるのかと疑問に思いながらもスルーして観ていましたが、事件勃発。
第三者にサイモンとブルーのメールを見られ、結局サイモンが同性愛者であることをネットでバラされてしまいました。
もちろんメールの相手であるブルーにも”ジャック”の正体がサイモンであることがわかってしまうわけです。
そんな折、ブルーから
「サイトを見て君が分かった。仏語の”ジャックが言う”は”サイモンは言う” 賢いね。」
とメールが送られてきました。
???
海外の文化に疎い私は何のことを言っているのかさっぱりわからなかったので調べました。
ブルーが言った「サイモンは言う」ですが、英語圏で「Simon Says(サイモンセッズ)」という子供の遊びがあります。
サイモン役の人は、簡単な動作の命令をします。他の人はこのサイモンの命令に従って行動するのですが、その命令には「Simon says」という言葉から始まったときだけ従い、この言葉で始まらない命令に従った場合は失格になるという遊び。
これは世界中で遊ばれているもので、フランス語では「Jacques a dit (Jack Says)」というんだそうです。
(ちなみに日本語だと「船長さんの命令」という名前のようです。)
つまりフランスでは、サイモンではなく”ジャック”が命令をするんですね。
この遊びを知っていれば簡単なことでしたが、エッフェル塔の写真を見てサイモンがジャックと名乗った理由が判明しました。